社団法人日本畜産副産物協会
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コンテンツ
「畜産副生物という部位名称の呼び名の由来」
畜産副生物の流通量(推計)
日本と欧米の畜産副生物の消費の違い
畜産副生物消費の今後の予測
副生物の呼び名
副生物の種類
畜産副生物商品マニュアル
家族の絆を強くする!!バラエティミーとレシピ
副生物小売価格
畜産副生物とは
副生物の種類
 副生物とは、と畜解体や精肉を生産する段階で副次的に産出されるものですから、需要を反映した業界の意思によって出荷を自由にコントロールすることが出来ません。
 また、保存性が低く、腐敗が急激に進むため、保管の仕方によっては、商品価値がすぐになくなってしまいます。さらに検査による廃棄率が高く、可食部位の歩留まりは牛で約37%、豚で45%と、あまり高くありません。
・牛

牛の副生物には、1.心臓(ハツ)、2.肝臓(レバー)、3.腎臓(マメ)、4.第一胃(ミノ)、5.第三胃(センマイ)、6.横隔膜(ハラミ)、7.横隔膜(サガリ)、8.小腸(ヒモ)、9.大腸(シマチョウ)、10.舌(タン)、11.頭肉(ホホニク)、12.尾(テール)などがあります。
(分類・名称は、社団法人日本畜産副生物協会「牛可食副生物小割整形処理基準」による)

・豚

豚の副生物には、1.心臓(ハツ)、2.肝臓(レバー)、3.腎臓(マメ)、4.胃(ガツ)、5.小腸(ヒモ)、6.大腸(ダイチョウ)、7.舌(タン)、8.足(トンソク)、9.子宮(コブクロ)などがあります。
(分類・名称は、社団法人日本畜産副生物協会「牛可食副生物小割整形処理基準」による)

 豚の副生物は、関東方面では串焼きの食材です。大腸、小腸類は牛と同様にモツ煮込みに使われており、これらはレトルト食品でも出回っています。
 レバーは牛、豚ともにペースト状にしたりムース状にしたり、離乳食に加工されたりして幅広く利用されています。
 一般的に関西以南は牛、東京以北は豚の消費地といわれており、内臓の場合も肉と同様に、西では牛の内臓、東では豚の内臓が多く消費されるというように、地域により需要が異なります。冬場は白物(腸や胃などの消化器系統)がモツ煮やホルモン焼きに消費されるのに対し、夏場は焼肉などの材料で赤物(レバーやハツ、サガリなど)がよく消費される傾向にあり、需要は季節性を強く反映しています。

・バラエティミート
 牛や豚の内臓は「バラエティミート」とも呼ばれています。アメリカやオーストラリアではこの呼び名とともにファンシーミートなどとも呼ばれ、親しまれ、人気があります。安くて経済的、健康によい豊かな栄養成分、変化に富んだ味わいなどがその理由と考えられます。
 海外では部位によっては、内臓が食肉よりも貴重なものとされ、価格も高く売られています。


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